それでも逝きたい者達へ

メンヘラと認めたくない精神障害者のはなし

自殺配信がしてみたい

 

 

あたしはルックスにも声にも顔にも喋りにも自信が無いし、顔出しなんて生涯これからなかなかする機会なんてないと思う。高校の時は顔出しでニコ生とか歌配信やってたけどとんだ恥さらしである。

 

そんなあたしかなんで自殺配信がしてみたいとか言ってみたのか、どうだろうね、一人で孤独に自害するってのが当たり前な世界で、(まあこれもおかしな話である)一瞬でもいいからあたしはエンターテイナーとして生きてみたいんだと思う。早く死ねよとか釣りだとかそういうアンチコメントを見ながら、考え直せ、生きてなんていう心配するピエロ達に、あたしの何がわかるんだと叫んで中指突き立ててみたかった。

一昔は結構あったよね自殺配信。途中で垢BANとかで最期を見てもらえなかった人も沢山いるかもしれない。

今じゃどんな人がどういう形で自殺をしたとかいう文字情報にしかならないのだ。とても寂しくはないかい?アンチの脳裏にトラウマを植え付けて見たくはないかい?他人に急かされる事を鼻で笑いながら、あたしは自分のタイミングで空を飛びたい。苦しむ姿を見せたい訳でもなくて、ただ目の前で闇に消えてみたい。

ODして酒を流し込んで、ぐるぐるした目であたしを見ているかもしれない不特定多数のただの人間に、あたしはトラウマを植え付けてやりたい。

あ、立てない。吐きそう。そんな瞬間にどこかのマンションから飛び降りよう。きっと気持ちがいいだろう。生憎うちは二階建てだから、頭から落ちても助かっちゃうかもしれない。自殺未遂が1番苦しくてその後遺症は一生付きまとう。もしもう二度と自分の力で命をたてなくなるような後遺症が残ったら困るだろう?生き地獄の二乗である。

だから確実に死ねるところで、あたしは。

 

配信規制が厳しくなる世の中、その録画でさえなかなかお目にかかることが出来ない。

病死の瞬間に立ち会うだとか、そういった形でしか他人の死ぬ瞬間を焼き付けることが出来ないのだ。

 

本気で死のうとしていたとしてもそうでないとしても<常人には理解し難いこと>を、あたしたちは逃げの手段としてあるいは一瞬の快楽の為として、気を紛らわせる方法として、好奇心で、かまって欲しくて、様々な理由で手軽に血を流し大量の薬を飲み干し酒を飲み首を吊ってみたりだとかする。

最早あたしたちのような人間にとってそれは日常であり当たり前なのである。

そこの加減次第で気持ちよく眠って終わったり、一瞬苦しんだり、記憶をなくしたり、大事になったり、下手をして死んでしまったり。その日の気分で、手加減で死にはせずとも瀕死にはなれる。

そうして苦しみながら後悔するのだ。

先日は余った抗鬱剤を2st、「今飲んでる薬じゃないから処分しなきゃね~うふふ」とか言いながら飲み干し、腕を切っている最中にガンギマリしてひたすらに吐き気を押し込めながら気絶していた。あ、なんか脳が震えるわとか思った瞬間にはもう遅かった。何を思ったのかそのままiQOSをひと吸い、一瞬で悪化する吐き気。自分は何をしたいんだか理解できないまま血溜まりに倒れる。ああ、くだらないなあ、こんな事じゃしねやしないに。

準備周到にHDMIケーブルを輪っかに縛ってドアノブに掛けていたと言うのに、あたしは何も出来なかった。多分あの思考や身体の自由のきかないじょうたいで首を吊っていれば、否定型でもしねたんじゃなかろうか、とあたしは変な後悔をした。

口渇がひどい。口の中が粘つく。どれだけ水分を取ろうが立つことすらままならない。ほぼ丸一日その状態を引き摺って、モヤのかかった脳みそでただ呆然と後悔した。結局なにをしても死にきれなければ後悔するのだ。

腕が血塗れでかぴかぴに乾いている。血溜まりに倒れた時に脚に付いた血ももう気に出来ないくらいにはどうでも良くなった。

ああ、もう処方箋のODはやめておこう。やっぱりブロンだよな。なんて考えながら、未だに残っている抗鬱剤の処理に困っている。

 

あれからもう4日くらい経つのに部屋の入口の床は乾いた血がへばりついたまま、部屋を行き来する度にバリバリと音がする。後始末が面倒で仕方がない。

いやだからなんの話しだって言うやつなんだけど。

立てないくらいキマれるならビル10階くらいを夜中に忍び込みぶんどってやってみたらどうだろうか、自殺配信。

首吊りはなんか、不意にある日成功しそう。そんな感じがしている。